婦人手袋に特化している専門店は多分ないと思います。百貨店など大型店には冬に備え防寒用の婦人手袋の売場ができますが、本書は婦人手袋売場のMDを組み立てるときに実施することを紹介しています。ターゲットのお客様が欲しい品揃えを実現するために、どのような商品分類が良いのか、どのようなプランを作成したら良いのか、どのようなデータを収集するべきなのか、そして仕入れる型数をどのように算出するかについて学べます。婦人手袋売場の分類基準として、素材、エイジ、グレード、ブランド、色、サイズがあります。素材で分けると、革手袋、ジャージ、ニットの3つに分類されますが、革手袋は更に本革とスエードに分けられます。サイズは革手袋では重要です。20cm、21cmがふつうサイズで、18cm、19cmは小さいサイズ、22cm以上は大きいサイズとみなされています。重要な分類基準は「エイジ」「グレード」「ブランド」「素材」「色」「サイズ」です。商品分類は素材とグレードを重視したA案、エイジとグレードを重視したB案の2つを紹介します。実践MDシリーズNo.14 【婦人手袋のマーチャンダイジング】 目次CHAPTER1 婦人手袋のMD1.ターゲットの設定2.商品構成とプライスゾーン3.商品分類の大・中・小分類の決定 A案:素材を重視 B案:エイジを重視4.素材別型数5.関心度別型数 1)素材別ブランド別売上 2)素材別ブランド別型数6.プライス別型数 1)プライス別素材別型数 2)革手袋のプライス別該当ブランドと型数7.ターゲットと品揃えの整合性 1)グレードの整合性 2)エイジの整合性 3)テイストの整合性8.キャラクター性と売場作りの整合性 1)ブランドの位置づけを決める 2)キャラクターに位置づけられると個性を出せるCHAPTER2 収集データ実例 1.売上データ収集の実例2.お客様要望カード3.その他の収集データ 1)天候のデータ 2)気温と天気で売上を予想する実例 3)仮説と検証の繰り返しが業績を向上させるCHAPTER3 型数算出のイロハ1.売上予算から算出 1)取引条件を考慮しない例 2)委託条件で消化率を考慮した3つの例 3)買取条件でイニシャルオーダーを抑えた例2.什器台数から算出 1)パンスト売場の例 2)和食器売場の例CHAPTER4 バイヤーに不可欠な豊かな感性と科学的な思考とは1.バイヤーには豊かな感性が必要2.バイヤーには科学的な思考も不可欠 1)商品分類の決定は「科学」 2)データに基づいた需要の予測