アクセサリーを販売している小売店には専門店や百貨店などがあります。本書はアクセサリーの専門店、あるいは百貨店など大型店のアクセサリー売場がMDを組み立てるときに実施することを紹介しています。ターゲットのお客様が欲しい品揃えを実現するために、どのような商品分類が良いのか、どのようなプランを作成したら良いのか、どのようなデータを収集するべきなのか、そして仕入れる型数をどのように算出するかについて学べます。大分類の分類基準として考えられるのはエイジ、グレード、テイスト、オケージョン、アイテムです。中・小分類としては素材、デザイン、サイズもあります。エイジ別に分類すると「ヤング、アダルト」、グレードは「ベター、モデレート」、テイストは「アップトゥデイト、コンサバティブ」、オケージョンは「フォーマル、パーティー、オフィス、カジュアル」、アイテムは「ペンダント、ピアス、イヤリング、リング」です。素材は「シルバー、ゴールド、その他」とし、デザイン別の分類はアイテムにより異なります。商品分類はエイジを重視したA案、オケージョンを重視したB案、そしてアイテムを重視したC案の3つを紹介します。実践MDシリーズNo.5 【アクセサリーのマーチャンダイジング】 目次CHAPTER1 アクセサリーのMD1.ターゲットの設定2.商品構成とプライスゾーン3.商品分類の大・中・小分類の決定 A案:エイジ、グレード、アイテムを重視 B案:オケージョン、アイテム、デザインを重視 C案:アイテム、デザイン、素材・サイズを重視4.アイテム別型数 1)ブランドごとのアイテム別売上予算 2)アイテム別グレード別プライスゾーン 3)ペンダントの型数 4)ピアスの型数 5)イヤリングの型数 6)リングの型数 7)アイテム別デザイン別型数5.アイテム別プライス別型数 1)アイテム別グレード別プライスゾーン 2)プライス別アイテム別型数6.ターゲットと品揃えの整合性7.キャラクター性と売場作りの整合性 1)ブランドの位置づけを決める 2)キャラクターに位置づけられると個性を出せるCHAPTER2 収集データ実例 1.売上データ収集の実例2.お客様要望カード3.その他の収集データ 1)天候のデータ 2)気温と天気で売上を予想する実例 3)仮説と検証の繰り返しが業績を向上させるCHAPTER3 型数算出のイロハ1.売上予算から算出 1)取引条件を考慮しない例 2)委託条件で消化率を考慮した3つの例 3)買取条件でイニシャルオーダーを抑えた例2.什器台数から算出 1)パンスト売場の例 2)和食器売場の例CHAPTER4 バイヤーに不可欠な豊かな感性と科学的な思考とは1.バイヤーには豊かな感性が必要2.バイヤーには科学的な思考も不可欠 1)商品分類の決定は「科学」 2)データに基づいた需要の予測