婦人靴を販売している小売店には専門店や百貨店などがあります。本書では婦人靴の専門店や百貨店など大型店の婦人靴売場がMDを組み立てるとき、どのようなことをするべきかを紹介しています。ターゲットのお客様が欲しい品揃えを実現するために、どのような商品分類が良いのか、どのようなプランを作成したら良いのか、どのようなデータを収集するべきなのか、そして仕入れる型数をどのように算出するかについて学べます。婦人靴売場で考えられる分類基準に、「エイジ」「テイスト」「グレード」「オケージョン」「アイテム」「ブランド」があります。エイジ別分類は「ヤング・アダルト」、テイスト別分類は「アップトゥデイト・コンサバティブ」、グレード別分類は「ベター・モデレート・バジェット」、オケージョン別分類は「カジュアル・タウン」、ブランド別分類は「Aブランド・Bブランド・・・・」、アイテム別分類は「パンプス・サンダル・ブーツ・スニーカー・コンフォート・ウォーキング」とします。商品分類はエイジを重視したA案、グレードを重視したB案、アイテムを重視したC案の3つを紹介します。実践MDシリーズNo.3 【婦人靴のマーチャンダイジング】 目次CHAPTER1 婦人靴のMD1.ターゲットの設定2.商品構成とプライスゾーン3.商品分類の大・中・小分類の決定 A案:エイジ、オケージョン、テイストを重視 B案:グレード、アイテム、エイジを重視 C案:アイテム、エイジ、ブランドを重視4.アイテム別型数 1)パンプスの型数 2)サンダルの型数 3)ブーツの型数5.アイテム別関心度別型数 1)パンプスの関心度別型数 2)サンダルの関心度別型数 3)ブーツの関心度別型数6.アイテム別プライス別型数 1)パンプスのプライス別型数 2)サンダルのプライス別型数 3)ブーツのプライス別型数 4)在庫の持ち方の提案7.ターゲットと品揃えの整合性 1)グレードの整合性 2)エイジの整合性 3)テイストの整合性8.キャラクター性と売場作りの整合性 1)ブランドの位置づけを決める 2)キャラクターに位置づけられると個性を出せるCHAPTER2 収集データ実例 1.売上データ収集の実例2.お客様要望カード3.その他の収集データ 1)天候のデータ 2)気温と天気で売上を予想する実例 3)仮説と検証の繰り返しが業績を向上させるCHAPTER3 型数算出のイロハ1.売上予算から算出 1)取引条件を考慮しない例 2)委託条件で消化率を考慮した3つの例 3)買取条件でイニシャルオーダーを抑えた例2.什器台数から算出 1)パンスト売場の例 2)和食器売場の例CHAPTER4 バイヤーに不可欠な豊かな感性と科学的な思考とは1.バイヤーには豊かな感性が必要2.バイヤーには科学的な思考も不可欠 1)商品分類の決定は「科学」 2)データに基づいた需要の予測